たとえば、この物語りの中では薔薇の名前を間違っても許される
そんな物語りが書きたかった
「希望」という名のハスを植えたこともある
何も希望がなくなってしまったこともある
けれども人は永遠に不幸ではありえない
永遠に怒り続けることも
永遠に幸せであることも
永遠に旅をしていることも出来ない
また、月が昇ってくる
太陽も
どちらだって構わないのだ
照らしてくれるならば
行方を照らしてくれるならば
薔薇の名前を間違ったとしても
わたしの細い道は続いてゆく