Family Tree

マジェンタ、
シアン、
イエロー、
色彩が織りなす家系図

生きとし生けるものは、
螺旋の過去帖を持つ
プリズムを通過する色彩のスペクトル

DNAに刻まれた歴史の長さの不穏な均整
バイブルの中で絡み合った悪戯の配色

始まりは海の底だったのか

エミリー・ブロンテの鎖なき魂ひとつは、
血脈みゃくと果てしなく
三劫のかなたを超えて往来す

夜と昼はほんとうに繰り返してきたのだろうか

犬って進化の極みじゃなかろうか
他種を信じてすべてをまかせ、
操ろうとまでする

わたしの過去帖は何冊あるの?
イキトシイケルモノと同じだけの、
書棚から溢れる、
おびただしい記号

見覚えのある背表紙
わたしはそっと掴み取る

わたしが受け継ぐ、
鎖なき魂ひとつ、ここにありと

わたしはその本を書棚に戻した
この屋敷の床が筍で抜ける頃、
検死に来た警察官が本を抜き取るかもしれない

鎖なき、魂ひとつ、そこにあり

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

1969年生まれの男性。子供の頃から言葉に敏感で小学校低学年で文章能力を自覚しました。高校生の時には作文の懸賞で大画面テレビを(^_^;) 94年に白井俊介という筆名で薔薇族デビュー。4作品掲載。99年タテイシユウスケでBadiデビュー。5作品掲載。タテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。2008年までサイトで執筆活動していました。その後しばらく執筆活動から離れていました。ペンネームを2018年にリュッツォに刷新し、金澤詩人賞に応募したところ、賞の候補として選ばれ詩人デビューしました。現在、様々な創作活動をしているおじさんです。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。 犬と植物が好きなおじさんです。G-MENには投稿したことがないのですが、どちらかというとジーメン系でぼちぼちサムソン系(^_^;) 中のおじさんは温厚な性格の坊主頭のおじさんですが、創作物はなぜか暗めのドリーミングな感じになってしまう💧

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