多細胞

無数の足の裏、
都市を踏みしめる
一人に二つの足の裏

無数の足の裏、
行き来する交差点
一人が繰り出す二つの足の裏

都市に時雨が降りそそぐ
光の泉に降りそそぐ時雨

夜空の下の表面張力
都会で眠れなくなる

おばあちゃんは言った、
都会いうところはええところじゃ思いましたよ、
お金を出せばなんでも手に入るけんね

ひ祖母が言ったと聞く、
都会はおそろしい、
なんでもかんでも金がかかる

都市も自然の末裔

このサビレユク丘をごらん
今は薄墨色で丘の山手、
もがり笛が吹いている

クリスマスローズが咲く頃には、
はぐれ雲も少しだけ高くなり

誰かの涙、
少しだけあふれて洪水をもたらし、
都市をのみこむかもしれない

雲と水がわかればなしをして雨が降るとは、
かぎらないのよ
水たまり、にわたずみのごとく

自然の乗り物
星の下に生まれてあやめられず、
あけやらぬ夢を見る

いくばくもの多細胞、
陰陽五行が行方を見守る
産まれてくれた時に吠えた彼岸花
多細胞の合唱を聴け

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

1969年生まれの男性。子供の頃から言葉に敏感で小学校低学年で文章能力を自覚しました。高校生の時には作文の懸賞で大画面テレビを(^_^;) 94年に白井俊介という筆名で薔薇族デビュー。4作品掲載。99年タテイシユウスケでBadiデビュー。5作品掲載。タテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。2008年までサイトで執筆活動していました。その後しばらく執筆活動から離れていました。ペンネームを2018年にリュッツォに刷新し、金澤詩人賞に応募したところ、賞の候補として選ばれ詩人デビューしました。現在、様々な創作活動をしているおじさんです。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。 犬と植物が好きなおじさんです。G-MENには投稿したことがないのですが、どちらかというとジーメン系でぼちぼちサムソン系(^_^;) 中のおじさんは温厚な性格の坊主頭のおじさんですが、創作物はなぜか暗めのドリーミングな感じになってしまう💧

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