TOXIC

ねえ、リュッツォさん、
医薬品の動物実験に使われる犬種はビーグルに決まっているのよ。
こんな話があるの、
あるビーグルがね、
毎朝決まった時間に注射を打たれていたら、
そのうちに、
看護婦さんのヒールの音が聞こえてくると、
条件反射で檻から前脚を差し出すようになったんですって。

鬼北吹く頃、わたしは凍えながら夢見ていた
ブラック・クリスマスローズの蕾を、
指先で摘んでは下から覗き込み
庭着の襟をかき合わせて寒がり
春を望んでいなかった

山手の上の方では、
虎落笛さわさわと、
風の色、緑を滲ませ

その穏やかになりゆく風の中、
青い車がやって来た
わたしを乗せて、
減ずることもなく、
増ずることもない、
緑の道を行く頃には、

藤色の毒に接吻した

たちまちわたしは風の中の蝶々

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

1969年生まれの男性。子供の頃から言葉に敏感で小学校低学年で文章能力を自覚しました。高校生の時には作文の懸賞で大画面テレビを(^_^;) 94年に白井俊介という筆名で薔薇族デビュー。4作品掲載。99年タテイシユウスケでBadiデビュー。5作品掲載。タテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。2008年までサイトで執筆活動していました。その後しばらく執筆活動から離れていました。ペンネームを2018年にリュッツォに刷新し、金澤詩人賞に応募したところ、賞の候補として選ばれ詩人デビューしました。現在、様々な創作活動をしているおじさんです。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。 犬と植物が好きなおじさんです。G-MENには投稿したことがないのですが、どちらかというとジーメン系でぼちぼちサムソン系(^_^;) 中のおじさんは温厚な性格の坊主頭のおじさんですが、創作物はなぜか暗めのドリーミングな感じになってしまう💧

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