落ちぶれたときそこにいる人

寝待ち月の晩も月を待つ
金星を探すこともあるのよ、
運が良ければ縁側から見えるから

チュベローズに月下美人

太陽が落ちた時、
たかが月が何の助けになろうか

それでも花を香らすくらいなら、
月も役に立つかもしれない

夜咲のスイレンを待ってみようか
月の艶の中で開く花びらを見てみたい

わたしが砕け散って流れた時、
あなたはそこにいてくれる?
落人が逃げゆく影になれる?

わたしはあなたの影でありたい
あなたの影が、
ひとつひとつ減っていっても
わたしの影はまだそこにある

そして、
わたしが落ちぶれたとき、
そこには必ず自分の影がある
落ちぶれたわたしを包む碧い影

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

2019年金澤詩人賞候補として詩人デビューしました。1969年生まれの男性。90年代は薔薇族とバディで小説を執筆させていただきタテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。しばらく執筆活動から離れました。ペンネームは2018年にリュッツォに刷新しました。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。算命学占い始めました。 中の人は劣悪な境涯で生きてきた割には温厚な、犬好きのおじさんです。

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