4月2日Pet Shop Boys大阪公演

レビューが大変遅くなってしまいましたが、4月2日にPet Shop Boys大阪公演行ってきました。80年代からフォローしているバンドですが、来日単独公演は19年ぶり。前回がスポンサーの破産によってキャンセルされて幻の公演になってしまったので、私にとって悲願の来日でした。

なんせ、キャンセルになった公演、1階の前から2列目取れてたから😭

で、私なりの解釈をする前に、今回の公演のセットリスト。

1. Inner Sanctum
2. Opportunities (Let’s Make Lots Of Money)
3. The Pop Kids
4. In The Night
5. Burn
6. Love is a Bourgeois Construct
7. New York City Boy
8. Se A Vida é (That’s The Way Life Is)
9. Love Comes Quickly
10. Love Etc.
11. The Dictator Decides
12. Inside A Dream
13. West End Girls
14. Home And Dry
15. The Enigma
16. Vocal
17. The Sodom and Gomorrah Show
18. It’s a Sin
19. Left To My Own Devices
20. Go West

アンコール
21. Domino Dancing
22. Always On My Mind

私はコアファンなので、1曲目のInner SanctumのLP持っていますが、このLPにはこの曲のデモから最終プロダクトになるまでの変遷が記録されています。

二人はまだ80年代っぽいことをやっている。プロデューサーのスチュワート・プライス(マドンナのハング・アップにアバのサンプリングぶっ込んだ人)がかなり現代風に変えています。

その曲を出だしに持ってきただけでももう、涙が出てきました。往年のファン涙ものの名曲を交えながらの90分。

私が特に注目したのは16曲目のVocalから最後のGo Westまでの流れの上げ下げ感。

Vocalは歌のある音楽への賛歌でもありますが、「より良い生活への強い熱望は必須」と言った、ニール・テナントらしい思想を持った曲です。

それが次のソドム・アンド・ゴモラ・ショーでは、シャンパンとは縁遠い暮らしをしていた男が酒池肉林の生活へと溺れていく性を肯定的に捉えた”生”の賛歌の曲に繋がります。

そして、次の落とし方がPSBらしいですよね、イッツ・ア・シン – それは罪である、ですから。

でもただの懺悔では終わらないPSB、次にLeft to my own devicesを持ってきます。Left to my own devicesとは、「僕の思うようにしておいてくれたら」という意味の慣用句みたいなものです。

I could leave you, say good-bye….
I could love you, if I try…

僕は君にさよならを言うことだって出来たかもしれない
僕は君を愛せたかもしれない、もしもトライしてみたら

これが、It’s a sinへのアンサー・ソングだと、私はLeft to my own devices発表時に考えました。「君」はIt’s a sinに出てくる神父だとも考えられます。また、この曲の歌詞の中に、「君をどういう風に見ようとも、それは犯罪ではない」という箇所があります。

Sinは宗教上の罪で、Left to my own devicesの中で使われているCrimeは法律上の罪です。PSBはこういった形でIt’s a sinへのアンサーを出したのかな、と思っていたら大阪公演でこのセットリスト。

そしてラストのGo Westはゲイアーティストのヴィレッジピープルのゲイ賛歌。それをゲイアーティストのPet Shop Boysがカバーしているという(笑)

最後に、今回の公演の終わり方について私見を述べさせていただきます。多くのファンはBeing Boringで終わることを熱望していたでしょう。

Being Boringはファンの中では根強い人気の曲で、70年代から90年代までをノスタルジックに振り返った内省的な曲です。なんせ、”Introspective”(内省的な)というアルバムさえ出しちゃう人たちですから、過去を振り返るのは大好きなはず。

でも、私はThe Pop Kidsのリフレインで終わって良かったと思います。The Pop Kidsも、90年代の音楽シーンを振り返る、ある意味内省的な曲ですが、最後に”I loved you”(君を愛していた)という告白があります。

今回の公演では、最後の最後にもう一度The Pop Kidsの終盤をねじ込んで、”I loved you”のリフレインで終わります。これは、ペット・ショップ・ボーイズのよりポジティブなメッセージに、私には受け止められました。

以下に、PSBの最近の作品にリンクを貼り、その後にSuper Tour大阪公演での写真を貼りますので、良かったら見てやってください☺️

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

1969年生まれの男性。子供の頃から言葉に敏感で小学校低学年で文章能力を自覚しました。高校生の時には作文の懸賞で大画面テレビを(^_^;) 94年に白井俊介という筆名で薔薇族デビュー。4作品掲載。99年タテイシユウスケでBadiデビュー。5作品掲載。タテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。2008年までサイトで執筆活動していました。その後しばらく執筆活動から離れていました。ペンネームを2018年にリュッツォに刷新し、金澤詩人賞に応募したところ、賞の候補として選ばれ詩人デビューしました。現在、様々な創作活動をしているおじさんです。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。 犬と植物が好きなおじさんです。G-MENには投稿したことがないのですが、どちらかというとジーメン系でぼちぼちサムソン系(^_^;) 中のおじさんは温厚な性格の坊主頭のおじさんですが、創作物はなぜか暗めのドリーミングな感じになってしまう💧

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