読む、読まれる

欠けた半月が
また半月に戻り
そしてまた満ちてゆく
陰暦でごさる

イマはムカシ、
洗濯洗剤の空き箱を集めては
組み立ててお城を作る男の子がいた
男の子はお城の中にこもっていた

小学校にあがり、
作文の課題が出た

赤い鳥が宝箱の鍵をくわえて飛んで逃げてしまいました、
この物語の続きを書きなさい、
紙が足りない生徒はいくらでもあげます

男の子は薄暗くなるまで書き続けた
男の子が六枚目を要求した時、
先生は言った、
「そろそろ終わりにしてくれないかな?
みんな帰っちゃったよ」

読むということは、
作者への最大の冒涜にあたりうる

わたし自身、
読まれることに抗議したことも

しかし、

デュラスと鏡花に懇願した
お願いです、
跪きます、
あと少し冒涜させてください
それでも冒涜させてください、と

わたしにとって、もはや、
書くことは瀬戸内の神々への奉納になった

故郷、美しき厳島に宿る
極彩色の神々

書くことは舞踊に似ている
足を踏みならし
血が沸き立つ舞踊

読まれることは、
供養されること

苔むす石になり
転がってはすり減る石になること

投稿者: リュッツォ(Ryuzzo)

1969年生まれの男性。子供の頃から言葉に敏感で小学校低学年で文章能力を自覚しました。高校生の時には作文の懸賞で大画面テレビを(^_^;) 94年に白井俊介という筆名で薔薇族デビュー。4作品掲載。99年タテイシユウスケでBadiデビュー。5作品掲載。タテイシユウスケ名義で第9回バディ小説大賞特別賞受賞。00年代にWebサイト『調香室』に移行。2008年までサイトで執筆活動していました。その後しばらく執筆活動から離れていました。ペンネームを2018年にリュッツォに刷新し、金澤詩人賞に応募したところ、賞の候補として選ばれ詩人デビューしました。現在、様々な創作活動をしているおじさんです。瀬戸内の濃厚な遺伝子と北陸の農民のハイブリッド。 犬と植物が好きなおじさんです。G-MENには投稿したことがないのですが、どちらかというとジーメン系でぼちぼちサムソン系(^_^;) 中のおじさんは温厚な性格の坊主頭のおじさんですが、創作物はなぜか暗めのドリーミングな感じになってしまう💧

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