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薔薇族96年1月掲載青春ゲイ小説「卒業旅行 – ふたりだけの一夜」

こちら薔薇族掲載作品になります。性描写なしのアメフト部ノンケ男への片思い、学園もの、青春ものになります。当時からやはり同級生への憧れというのはゲイ小説の題材の一つで、それは今も変わりませんよね。

電話ボックスが出てくるあたり時代を感じさせますが、良かったらぜひ電子書籍で読んでくださいね。

わたしはあまり青春ものを書かなかったのですが、書くとしたらやはり片思いの切ないものがよいなあと思っておりました。

薔薇族に投稿した二作目も採用していただき、嬉しかった覚えがあります。性描写がない作品を採用するというのは雑誌側からするとチャレンジになるのでしょうが、ノンケへの片思いというのはゲイにとって普遍のテーマなんでしょうね。時代にかかわらずあることだと思いますし、ゲイならでは書けた作品だと自負しております。

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卒業旅行 – ふたりだけの一夜: 薔薇族96年1月号掲載作品

卒業旅行 – ふたりだけの一夜」。薔薇族96年1月掲載ゲイ青春小説。大学生の主人公はアメフト部の同級生に片思いの恋をしている。四年間も思いつめていた片思い。彼のことを見つめるだけで切ない日々を送っていた主人公。どうしていいかわからないまま時だけが流れて卒業を迎えようとするとき、二人だけで過ごす一夜が訪れた。ふたりだけの一夜。せつない片思いを描いた小説です。性描写なし。薔薇族掲載時筆名は広岡智彦。薔薇族での副題は「ふたりだけの一夜」でした。95年執筆。250円。

00年薔薇族連載ゲイ小説「雨の牙」

拙作、2000年薔薇族連載作品「雨の牙」について。こちらの作品、もう救いようのない悲恋に終わる作品なのでメンタルが強い時に読んでいただきたいのですが、原稿用紙100枚の壮大な悲劇を薔薇族に投稿し、薔薇族の方でも作品のクオリティを買ってくれました。しかし100枚となると一度で掲載しきれなくて連載になってしまう。

エロいハッピーエンドで終わる短編が多く送られてくる中、薔薇族もなかなか掲載に踏み切れなかったようですが、捨てるに捨てられない壮大な悲劇だったもんですから、編集部も2年間、掲載のタイミングを考えてくださったようで、97年に執筆した作品ですが2000年にようやく日の目を見ました。

この作品の掲載に時間がかかってしまったもので、わたしは「ボツなのかな?」と思ってBadiに投稿するようになっていたんです。この作品がもっと早くに掲載されていたら、Badiに送って掲載された作品も薔薇族に送っていたのかも…。

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雨の牙: 2000年薔薇族連載ゲイ小説

雨の牙」。悲恋ですが大作です。薔薇族2000年連載作品。連載時ペンネーム白井俊介。いわゆるホワイトカラーの勇一はひょんなきっかけで肉体労働者の竜二と出会う。最初は竜二を見下していた勇一だったが、竜二の優しさに接するうちに愛し合うようになる。しかし竜二には雨が降ると悪魔が降り立ち…。二人は悲劇の深みにはまります。二人の間の悲劇を丁寧に描いています。悲恋に終わる、救いようのない物語ですが、二人が愛し合った時間は事実だと受け止めてください。とても悲しいと反響のあった、薔薇族が二年も待ってくれて掲載してくれた大作です。原稿用紙100枚の中編で、雑誌掲載は難しい枚数でしたが、薔薇族が認めてくれて待ってくれた作品で、他のゲイ小説ではない深いストーリーの作品です。97年執筆。350円。

マルグリット・デュラス「エクリール」

 わたしの小説を読んでいただいている方には昔から見られる傾向なのですが、ご自分も小説を書いていらっしゃるというファンの方が割と多いんです。いわゆるRead&Writeの方ですね。

 それでわたしも前々からわたしなりに書くことについても書きたかったわけですが、なかなかそういった機会もなく…。

 これからは書くにあたって参考になりそうなこと、試してみる価値がありそうなことについてもブログで取り上げられたらなと思います。

 今日ご紹介するのがマルグリット・デュラスという「戦後最大の女流作家」と謳われたフランス人作家の本「エクリール」。

 遡って解説すると、デュラスという作家はノーベル賞がふさわしいと散々に言われた作家です。実際に候補に上がっていたという話しですが、戦時中のドイツ軍へのレジスタンス運動で、捕まえたドイツ兵にリンチを加えていたという事実がノーベル賞に相応しくないと、最終選考で落とされたとの説もあります。それくらいの作家でわたしが敬愛している作家です。

 この本はデュラスの小説ではなくて、デュラスが書き残した「書くことについて」の本です。書くこととはどういうことなのか、書くためには何が必要なのかをデュラスが「語った」のです。おそらく文字起こしはライターがやっていると思います。

 わたしが印象に残ったのは、「作家は書かれることよりも強くなければならない」という言葉でした。

 また、一匹のハエが死ぬところを三時間観察している箇所や、やはりただ事ではない天才だったのだろうと思います。狂気についても語っています。

 良かったら下のリンクからアマゾンを覗いてみてください☺️今のところ電子にはなっていないようです。

エクリール―書くことの彼方へ

薔薇族95年掲載ゲイ小説「真夜中の雨 – 掠奪」

わたしの処女作にして薔薇族デビュー作「真夜中の雨」。掲載された雑誌が届いたときはメインタイトルを「掠奪」にされてしまって軽く泣きそうになったうぶなわたしでしたが、この作品ももう来年で25周年です。キャンペーンなどやろうと思っています。

書いた当時のことはとてもよく覚えていて、カンヌ映画祭でパルムドールを取った「ピアノレッスン」という映画の三角関係と熱情が頭にあって、「あんな作品が書きたい」と思ったのが小説を書くことになった発端です。

当時は本当に情熱と誰かに読んでもらいたいという気持ちだけで書き進めていました。でもあの頃の情熱は今でもわたしの根底にあるものと同じだと思ってます。

場面がコロコロと変わってゆく小説ですが、よかったら電子書籍などどうぞ☺️

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真夜中の雨: 1995年1月薔薇族掲載ゲイ小説「掠奪」

真夜中の雨」。薔薇族1995年1月号掲載ゲイ小説「掠奪」。知的で都会的な孝志と出会った智は順調に交際していたが、孝志の友人で正反対のワイルドなタイプの健次に無理やりレイプされて関係にヒビが入る。そして三人は微妙な三角関係となる…。健次のしたことは許せないが、憎めないタイプで、情熱的に愛を告白してくる。智は翻弄されてしまい…。結末はどうなるのか、当時の薔薇族の性描写を交えながら送るストーリ性の高い短編小説。原稿用紙約40枚。筆者処女作品。94年執筆。250円。

ゲイ小説「ダブルブラインド」(濃厚 SM縛り要素あり)

2002年にタテイシユウスケの筆名で執筆した「ダブルブラインド」というゲイ小説のご紹介です。この作品、執筆当初インターネットの小説ランキングに参加したところ、あらゆるジャンルを超えて連続一位をいただきました。

結果、物語の性質上、密室で書いた方がいいだろうと判断してランキングは抜けました。

男性同士の縛り調教の要素が強く描かれている作品ですが、これは著者である私リュッツォの、ゲイ小説の中では最高にして最大のものになると思います。

この作品を書いた頃のわたしは体力的に一番良かった頃で、雑誌掲載には収まりきらない大作を書きたいという気持ちもありました。今読み返すと少し鼻につく文章が若かったなと思いますが、自分が一番充実してた頃の作品ですね。

性描写が緊迫感がありすぎて読みづらいという方もいらっしゃいますが、そこまでシュウを追い込まなければならないラストがあったのもありまして…。

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ダブルブラインド

ダブルブラインド」。上級者も満足していただける長編ゲイ文学です。2002年執筆。SMのハードな縛りの要素を取り入れた、男同士のカップル同士、四角関係をテーマにしたゲイ文学。時に異様な思考をするオレ、シュウは知的で繊細な正和と知り合い、恋に落ちる。そこへ医師の桜井とその恋人の船乗り・川本が絡み、四人は微妙な四角関係に陥る。一緒に旅行に行くことになった四人だが、シュウは川本に縛り調教され、自分の中に潜んでいた獣性を見出す。シュウを調教する「儀式」をしているうちに、川本は桜井との17年前の「秘密」を語り始める。不安定になってゆくシュウを懸命に支え尽くす正和の愛情。そして最後は…。原稿用紙370枚を超える本格長編ゲイ文学。わたしの中で最高の出来で、これで出し切った感がある作品です。性描写は激しいですが、煽る感じではなく描写に徹しています。縛りについては文章ですが、かなり高度なテクニックを作品に落とし込んでいます。この小説を執筆した時の話ですが、連載当初、連載小説ランキングに登録したところ、あらゆるジャンルを超えて1位になり、物語の性質上秘められた空間で書きたいと登録読者限定で連載した小説です。あとがきあり。500円。

Badi 2000年2月掲載ゲイ小説「調香師」

タテイシユウスケ名義でのデビュー作にしてBadi 2000年2月号掲載作の「調香師」という作品の抜粋です。ちょうどこの季節とラストが重なっていることから、今回ご紹介しようと思いました。

少しトーンダウンした作品で、BL小説の中では少し斬新な感覚があるかもしれません。約20年前の掲載時にも斬新な作風として反響をいただきましたが、現在でもBLの主流作品群とは少しちがっているかと思います。

書いたときは香料業界の調香師を題材にしたゲイ小説が書いてみたかったというのがありました。しかし基本的にはゲイの恋愛小説です。

性描写というか、エロは控え目です。というか、ほぼエロ目線では読めない作品ですので、読み物が好きな方向けです。

当時、Badiというゲイ雑誌がBadi小説大賞という賞を設けていて、Badiには初めての投稿でしたが、大賞を取るつもりで投稿しました。事実、大賞候補の大本命にしていただけました。二作目の「みずぎわ」の方が小説作品としてのクオリティが高いとのことで「調香師」は候補から外れて「みずぎわ」がノミネートされ、特別賞をいただきました。

この作品を書いたのは確か三十歳で、薔薇族にはもう五年も投稿していたので、どうせ書くなら作風を変えて投稿して賞をとってやろうと強く思った記憶があります。

原稿用紙二十五枚の作品の募集だったので、登場人物も少なくしてシンプルな設定にしました。

Badiはゲイによるゲイのためのゲイ小説を求めていたように思います。実際にはエロ目線の作品がよく読まれていたとの説もありますが、小説大賞としてはこういうちょっと切ないものが有利だったのかもしれません。

この頃からエアロビクスで走る強度の高いレッスンを受けていて、リズムに合わせながら走るということをやっていたので、リズム感や語感にも拘りました。

よろしかったら是非電子書籍ダウンロードしてくださいね🙂

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調香師: 2000年Badi掲載作品(ゲイ雑誌)

調香師」。Badi2000年2月号掲載作品。調香師とは、香水などの香りを創作する職人のこと。派遣社員として香料会社に入った僕は、ふと目が合った調香師と会話を交わす。調香師、川本は主人公、僕の年代に向けた製品を作っていたちょうどその時で、僕を呼び止めて香りの感想を聞く。そこから二人の恋の物語が始まる。調香師、川本は既婚者だが実はゲイで、二人は未来のない恋を嘆きながら、急かされるように体を重ねる。都会のホテルの一室で逢瀬を繰り返す二人。未来のない恋が辛くなって来た僕は、「もう会わない方がいいんじゃないかな」とふと口に出してしまう。二人に未来はあるのか…。切ない恋愛を、「独特の透明感を持っている」と称された文体で綴る、感情を抑えた短編ゲイ小説。2000年のBadi小説大賞本命と言われていた作品です。250円。