調香師 – Badi掲載作品集発売!

現筆名リュッツォは2018年から使っているものですが、わたしは2000年から2015年までタテイシユウスケという筆名でゲイ小説を書いていました。

Badiとお仕事したのは5作品のみなのですが、その5作品を今回、紙の書籍として出版いたしました!

現在予約受付中で、発売日は2021年5月31日の予定です。

ご購入はこちらから↓Amazonに飛びます♪

調香師 – Badi掲載作品集 (MyISBN – デザインエッグ社)

さて、こちらの本、切なかったりいわゆるバッドエンドのものも含まれますが、当時、独特の透明感のある文体、と評価されておりました。

Badi小説大賞特別賞受賞作「みずぎわ」ももちろん収録しております。

5作品についての紹介はこちら↓

調香師」。Badi2000年2月号掲載作品。調香師とは、香水などの香りを創作する職人のこと。派遣社員として香料会社に入った僕は、ふと目が合った調香師と会話を交わす。調香師、川本は主人公、僕の年代に向けた製品を作っていたちょうどその時で、僕を呼び止めて香りの感想を聞く。そこから二人の恋の物語が始まる。調香師、川本は既婚者だが実はゲイで、二人は未来のない恋を嘆きながら、急かされるように体を重ねる。都会のホテルの一室で逢瀬を繰り返す二人。未来のない恋が辛くなって来た僕は、「もう会わない方がいいんじゃないかな」とふと口に出してしまう。二人に未来はあるのか…。切ない恋愛を、「独特の透明感を持っている」と称された文体で綴る、感情を抑えた短編ゲイ小説。2000年のBadi小説大賞本命と言われていた作品です。出だしを読むにはこちら。

みずぎわ」。ゲイ雑誌Badi2000年5月号掲載作品。第9回バディ小説大賞特別賞受賞作品。港町を舞台に繰り広げられる友情と恋愛感情、友人の恋人との揺れる三角関係を描いた作品。小説作品としてのクオリティーを評価されましたが、読者からは「難解だ」と言われ特別賞に繰り下げられた曰く付きの作品です。いわゆる「やおい」のやまなしおちなし意味なしを文学的に綴った独特の空気感があります。出来栄えやアプローチについては自信作です。性描写は淡々としています。原稿用紙60枚くらいの中編。あとがきあり。出だしを読むにはこちら。

すきとおる。」。Badi2000年10月掲載ゲイ小説。ゆったりとした浮揚感のある文体で丁寧に綴ったハッピーエンドの作品です。恋のきっかけ、恋人に理解してもらえないもどかしさで孤独を感じる主人公が、恋人に描いていた幻影をふとしたきっかけで振り切るような物語です。性描写は淡々と控え目です。やさしい空気感の中で人の持つある種の渇望を描いています。ひょんなきっかけでトオルと知り合った僕は何となく恋人になってしまうが、自分のことをわかってもらえない、そして相手のこともよくわからないという違和感にとらわれる。ふとしたきっかけで、追い求めてきた恋人像がトオルだったとわかる瞬間を綴ったハッピーエンドです。念のため、タイトルは「好き、トオル」という意味ではありません(笑) 出だしを読むにはこちら。

ドーン・ブレイク・タンゴ – 夜をあきらめない男たち」。Badi2000年12月掲載ゲイ小説。性描写は控え目なハード・ボイルド・タッチの作品です。類稀なる才能を持っていたのに全てを台無しにした男と、離れてゆく取り巻きの中で残った青年のやるせない物語。低いトーンに抑えて綴った作品です。少し読んでみるにはこちら。

ストローク」。ひなびた斜陽の町で繰り広げられる、男同士の出会いから別れまでを丁寧で繊細な文章で綴った作品です。ゲイ雑誌Badi2001年3月号掲載短編ゲイ小説。掲載時筆名はタテイシユウスケ。性描写はとても淡白ですが、感情や景色を繊細に綴っています。出だしを読むにはこちら。

ご購入はこちら↓Amazonに飛びます♪

調香師 – Badi掲載作品集 (MyISBN – デザインエッグ社)

なかなか紙の本を買わない時代ですが、この機会に昔のゲイ小説を読んでみませんか?

ストーリーに富んでいて性描写が少なく、独特の文体で綴られた作品集です。

どうぞよろしくお願いします😊

Badi 2000年2月掲載ゲイ小説「調香師」

タテイシユウスケ名義でのデビュー作にしてBadi 2000年2月号掲載作の「調香師」という作品の抜粋です。ちょうどこの季節とラストが重なっていることから、今回ご紹介しようと思いました。出だしを読むにはこちら。

少しトーンダウンした作品で、BL小説の中では少し斬新な感覚があるかもしれません。約20年前の掲載時にも斬新な作風として反響をいただきましたが、現在でもBLの主流作品群とは少しちがっているかと思います。

書いたときは香料業界の調香師を題材にしたゲイ小説が書いてみたかったというのがありました。しかし基本的にはゲイの恋愛小説です。

性描写というか、エロは控え目です。というか、ほぼエロ目線では読めない作品ですので、読み物が好きな方向けです。

当時、Badiというゲイ雑誌がBadi小説大賞という賞を設けていて、Badiには初めての投稿でしたが、大賞を取るつもりで投稿しました。事実、大賞候補の大本命にしていただけました。二作目の「みずぎわ」の方が小説作品としてのクオリティが高いとのことで「調香師」は候補から外れて「みずぎわ」がノミネートされ、特別賞をいただきました。

この作品を書いたのは確か三十歳で、薔薇族にはもう五年も投稿していたので、どうせ書くなら作風を変えて投稿して賞をとってやろうと強く思った記憶があります。

原稿用紙二十五枚の作品の募集だったので、登場人物も少なくしてシンプルな設定にしました。

Badiはゲイによるゲイのためのゲイ小説を求めていたように思います。実際にはエロ目線の作品がよく読まれていたとの説もありますが、小説大賞としてはこういうちょっと切ないものが有利だったのかもしれません。

この頃からエアロビクスで走る強度の高いレッスンを受けていて、リズムに合わせながら走るということをやっていたので、リズム感や語感にも拘りました。

よろしかったら是非電子書籍ダウンロードしてくださいね🙂Kindle Unlimitedに参加しておりますので🙂

Kindle ↓

調香師: 2000年Badi掲載作品(ゲイ雑誌)

調香師」。Badi2000年2月号掲載作品。調香師とは、香水などの香りを創作する職人のこと。派遣社員として香料会社に入った僕は、ふと目が合った調香師と会話を交わす。調香師、川本は主人公、僕の年代に向けた製品を作っていたちょうどその時で、僕を呼び止めて香りの感想を聞く。そこから二人の恋の物語が始まる。調香師、川本は既婚者だが実はゲイで、二人は未来のない恋を嘆きながら、急かされるように体を重ねる。都会のホテルの一室で逢瀬を繰り返す二人。未来のない恋が辛くなって来た僕は、「もう会わない方がいいんじゃないかな」とふと口に出してしまう。二人に未来はあるのか…。切ない恋愛を、「独特の透明感を持っている」と称された文体で綴る、感情を抑えた短編ゲイ小説。2000年のBadi小説大賞本命と言われていた作品です。250円。